中国名山・雁蕩山 本文へジャンプ


東南第一山・雁蕩山



雁蕩山は中国十大名山のひとつ。浙江省の南部、温州市にあり「東南第一山」と称される。
約1億年前に火山活動によって誕生した山塊が、長い年月をかけて侵食され、奇妙な岩峰となって残ったもので、世界地質公園にも指定され、中国の国家AAAAA級観光地に認定されている。

雁蕩山は南・中・北の三部分に分かれて、全体で100km近い広さに分布している。そのうち、中心景勝区には霊峰、三折瀑、霊岩、大龍湫、雁湖西石梁洞、顕勝門、仙橋、羊角洞などの風景区があって、奇峰怪石、滝、洞窟などが天下の絶景を作り出している。

雁蕩山の名前は、頂上に湖があって雁が遊ぶ様子からつけられたという。岩峰は見る角度や時間によって様々に変化し、獅子岩や虎岩などの名前が付けられている。また、月夜に浮かぶ岩峰も情緒があり、人のようにも、動物にも見える山の姿を楽しんで、「夜に観光しなければ、雁蕩山に来た甲斐がない」といわれている。


このページのTOPへ

霊岩風景区

霊岩風景区は雁蕩山の入口にあたる景勝地。
さまざまな形をした岩峰が覆いかぶさるように迫ってくる。岩山の中腹に遊歩道が巡らされており、吊橋や洞窟で峰をつなぎながら歩いていく。







山麓からロープウェイか、車で中腹の駐車場まで上がると、霊岩風景区の遊歩道がある。
谷間の農村が手に取るように見え、風に乗って農作業の村人の会話まで聞こえる。中国の山水画の世界に入り込んだような不思議な雰囲気がある。





このページのTOPへ

綱渡り

大龍湫風景区へ向かう遊歩道の途中で、空中に張られたワイヤーを使い。綱渡りのショーが披露されている。といっても、場所が高すぎて見ていて首がいたくなるほど。無音の空中で、2人組による空中雑技が繰り広げられる。






このページのTOPへ

大龍湫風景区

大龍湫風景区は滝と、滝へ延びる遊歩道の周辺に広がる岩峰のこと。
1億年前の火山活動によって形成された奇岩がにょきにょきとそびえている。


大龍湫風景区のみどころは、高さ197m、中国最大の落差を誇る大龍湫の滝。
周囲をぐるりと岩壁に囲まれた井戸の底のような場所に、上から水が降り注いでいる。
昔の文人は「大龍湫を書きたいが言葉に表せない」「大龍湫は滝ではない、龍だ」と賞賛し、その源流を探検したが、ついに発見できなかったとされる。

滝とはいえ、ゴウゴウと流れ落ちるのではなく、その水は繊細なシャワーのように降り注ぎ、風によってゆらゆらと方向を変えてゆく。滝の裏側に入ると、上から太陽を反射した水が、光の粒になって落ちてくる。
滝壺には驚くほど青い水が湛えられ、谷川に流れ出してゆく。







このページのTOPへ



   
inserted by FC2 system